2021年の2月からポッドキャストを始めました。
ポッドキャストとは、インターネットを使って音声を配信する仕組み。YouTubeのラジオバージョンのような感じです。
今回は、ボクがポッドキャストを始めるにあたり揃えた機材を紹介していきたいと思います。
目次
きっかけは「ClubhouseでBGMが流したかった」
そもそもポッドキャストを始めるきっかけはClubhouseでした。
2021年の1月末、日本に急に現れ(それまでも利用できたと思いますが)、アーリーアダプターの間で話題となり、あっという間に広まったClubhouse。
ボクも1月の末にはなんとか紹介者を見つけ始めていました。
ただどうせ声でやりとりをするのなら「高音質」で「BGMなんかも流して」やってみたいと考えるのが人の常、早速機材を揃えてみることにしたのです。
ネット上で調べてみると、
- マイク入力とヘッドフォン出力を分岐するオーディオ変換ケーブル
- Apple Lightning ステレオミニ変換プラグ
- マイク
- オーディオインターフェース(マイクからの入力をiPhone側に渡してやる装置)
があればよいとのこと。
ならば早速とAmazonで機材を揃えたのですが、私の環境では上手くいかず、機材が無駄になってしまいました。
そこで始めてみようと思ったのがポッドキャストです。
ワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーの普及により「聴覚の可処分時間」が増え、アメリカでは2年ほど前からポッドキャストが流行り始め、マネタイズ化も行われているとのこと。
今始めておけば先行者利益が狙えるかな?という皮算用もありました。
とにかく音質にはこだわりたい
で、始める前にリサーチをしようと考えポッドキャストだけではなく、
- Spoon(スプーン)
- Radiotalk(ラジオトーク)
- Voicy(ボイシー)
- stand.fm(スタンドエフエム)
といった独自規格の音声配信サービスを片っ端から聴いてみました。
そこで分かったことは、
「音質が悪いと聴く気がしない」
ということ。
ならばとにかく音質にはこだわろうと考えたのです。
声の悪さを機材でカバーする
また私は歌舞伎の世界にいた頃先輩から「ケツメド声」と言われるほどの悪声です。
※ケツメドとは「お尻の穴」という意味。お尻の穴から絞り出したようなひどい声といわれていましたw
そのためその悪声を少しでもカバーしようと、機材はできる範囲で良いものを揃えました。
コンデンサマイク
マイクには大まかに分けて、
- ダイナミックマイク
- コンデンサマイク
という2つの種類があります。
このうちダイナミックマイクはよくカラオケなどで使用されるタイプで、余計なノイズを拾いにくく、比較的丈夫というメリットがあります。
ただマイクの「感度」はそこそこで、レコーディングなど高音質での録音には向きません。
一方のコンデンサマイクはレコーディングなどで用いられる「高感度」のマイク。
ダイナミックマイクに比べデリケートでノイズを拾いやすいというデメリットはありますが、音質は抜群です。
そこで私が購入したのが、
『888M マランツプロ コンデンサーマイクロホン』
というマイク。
Amazonが独自で販売しており、
- ウインドスクリーン(風や吐息によるノイズを軽減するもの)
- ショックマウント(振動によるノイズを軽減するもの)
- XLRケーブル
- 小型スタンド
といった周辺グッズがセットになっているためすぐに使えて便利です。
実際に使用してもささやくような小さな声もしっかり拾ってくれる感度の良さ。
私の悪声をしっかりとカバーしてくれます。
オーディオインターフェース(ミキサー)
USBで接続するマイクを使えばこのオーディオインターフェースは必要ないのですが、今回購入したXLRケーブルで接続するマイクはそのままだとPCに接続することができません。
また録音して配信するのであれば編集でBGMをかぶせることができますが、ClubhouseやYouTubeライブなどの生配信でBGMを流すにはミキサー機能を持ったオーディオインターフェースがあると便利です。
このオーディオインターフェースには「ヤマハ AG03」というYouTuberやネット配信者がこぞって使う大定番があるのですが、お値段が¥16,500とちとお高い。
そこで私が選んだのが、
『Behringer 302USB XENYX』
というオーディオインターフェース。
お値段は¥7,095とヤマハAG03の半分以下。
それでいながら、
- コンデンサマイクに48Vを送るファンタム電源
- PCからのBGMなどにマイクの音声をミックスしてまたPCに戻す「ループバック機能」
- ヘッドセットがそのまま接続できる
- USBバスパワーで駆動
等々、機能はバッチリ過不足なしなのです!
更にPCにマイクやヘッドホンを直接つなぐよりもノイズが減って音もGood!
これはホントおすすめです。
マイクアーム
デスクの上にマイクを置くと邪魔になるという理由以上に、「スタジオっぽくってカッコイイ!」という理由で購入したのがこのマイクアームセット。
『Roycel マイクスタンド』
感度が超敏感なコンデンサマイクを、「パピプペポ、ハヒフヘホ」といった破裂音などを発生する時に生じる「吐息」から守る「ポップガード」(写真の黒い丸いポイのようなもの)までついて、まさに完璧。
これで自宅スタジオが完成しました。
録音・編集はAdobeの「Audition」で
ちなみにポッドキャストの録音・編集はAdobeの「Audition」というソフトで行っています。
Adobe C.Cに含まれているのでクリエイティブクラウドのユーザーであれば追加料金なしで利用できますし、機能は使いこなせないほど豊富。
ただ比較的ユーザーも多いので、ググれば大抵の使い方は分かります。
トータル¥18,000程で「自宅スタジオ」の完成
マイク、オーディオインターフェース、マイクアーム、合わせて¥18,000程で自宅スタジオが完成しました。
既にポッドキャストを10本以上配信していますが、音質的にはとても満足しています(後は本人の技量次第)。
音声配信はスマホ1台あればできますが、ちょっとコストをかけてやるだけで「プロ」っぽいラジオ番組にグレードアップすることが可能です。
もし音声配信に興味があったり、自分の配信番組の音質に満足できない方は、今回の記事を参考にしていただければと思います。
私のポッドキャスト番組
現在、
『数寄monoラジヲ』
- 歌舞伎
- ワイン
- クルマ
『LIFE ソムリエ』
- シニアライフ
- お金
- 障がい者の未来
という2つの番組を配信しています。
お時間のある時に聴いていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
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