スキルは「練習中」よりも「休憩中」に向上する!という記事を読みました。
「4・1・2・3・4」という5桁の数字を10秒間に可能な限り早くタイプするという訓練を、10秒間の休憩を挟みつつ繰り返したところ、「練習中には全くスキルが上達しない一方、10秒間の休憩が終わるごとに上達していた」という不思議な現象が起こったというのです。
休憩中の脳内では練習内容が超高速再生される
この秘密を探ろうと被験者の脳波を図ってみると、
休憩中の脳内では「4・1・2・3・4」という練習内容が超高速再生され上達効果をうんでいたらしいのです。
その再生速度は練習中のおよそ20倍!
そしてそれらは、
さらに追加の実験によると、休憩中の高速再生が行われているのは脳の「感覚運動領域」、「海馬」、「嗅内皮質(きゅうないひしつ)」の3カ所であることも判明します。
研究者たちは、休憩に入ることで、これら3カ所の脳領域が緊密に情報交換を行い、練習内容の圧縮・統合することで、上達効果をうみだしていると結論しました。
というシステムで起こっていることが分りました。
海馬といえば「記憶の司令塔」と呼ばれる部位。
そういえば物事を暗記するとき、テキストを見ているときよりも、テキストを見るのをやめて脳内で「反芻」しているときの方がより記憶に定着していた覚えがあります。
それもこういう仕組みだったのですね。
ポモドーロ・テクニックの秘密
そこで思い出したのが「ポモドーロ・テクニック」です。
ポモドーロ・テクニックとは、「25分の作業の後5分の休憩」、これを1セットとして勉強や仕事にあたるというライフハックです。
1.勉強や仕事などのタスクを設定して
2.キッチンタイマーなどで25分を設定
3.タイマーが鳴るまでタスクに集中
4.タイマーがなったら作業の途中でも5分間休憩する
5.2~4を4セット繰り返したら15分の長めの休憩をする
ちなみに「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」。
使ったキッチンタイマーが「トマト型」だったのでこう名付けられたらしいです。
このライフハックを有名にしたのはイタリア人のフランチェスト・シリロという人なのですが、彼は経験則でこのことを知っていたんだろうと思いました。
ボクは勉強や仕事など集中したいときにこのポモドーロ・テクニックを使います。
するとこの記事の通り、「休憩中に」書きかけの原稿のことが頭の中を駆け巡り、良いフレーズが生まれたりするのです。
長年何となくやっていたポモドーロ・テクニックが腹落ちしてスッキリ!しました。
人事を尽くして天命を待つ
「人事を尽くして天命を待つ」という故事がありますが、これも自分の全力を尽くして努力したら、後は休憩でもしていなさい、結果がでるから。
ということを経験的に知っていたのではないかと思います。
まあ、とはいっても、人事を尽くさないと、天命も訪れないんですけどねw
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